Accessってなに?|Excelに限界を感じたときの、現実的な選択肢

Excelがある程度使えるようになると、「自分はもう初心者ではないな」と思い始めるころです。
なんでもExcelで仕上げてしまえるのなら、こんなに楽なことはありません。

しかし、自信がつくと同時に、どこか不思議な感覚に陥ったことはありませんか?

「このデータはどこに入れたらいいんだっけ?」
「誰かが触るたびに使いづらくなっていく」
「毎月同じ修正をしている気がする」

こうした感覚は、Excelが出来るようになったからこそ起こる感覚です。
それは、Excelが悪いわけでも、スキルがないわけでもない。
この感覚というのが、Excelを使いこなせるようになったからこそ見えてくる、「次の壁」です。

この壁にぶつかったなら、次のステップに進む合図。
このブログのタイトルの通り、次のステップである「Microsoft Access」への第一歩を踏み出すタイミングなのかもしれません。

しかし、得体のしれないアプリであることは事実。

「本当に必要?」
「知らないアプリだけど使えるの?」
「Excelでやれば良くない?」

そんな声が聞こえて来そうです。

この記事では、Excelの次の選択肢として検討して欲しい、Accessについてご紹介します。


Accessとは何なのか

Microsoft Accessと調べると、「データベースソフト」という表現で説明されている、このアプリ。
言葉を見るだけでも、なんだかハードルが高そうなアプリだと思ってしまいそうです。

もう少し実務的な表現に寄り添いたいので、ここでは、Accessとは「データを管理する場所と、使う場所を分けて考える道具」と表現します。
表現を変えたとしても、まだまだ遠い存在に感じるアプリです。

Excelでは、

・データの入力
・情報の保存
・数値の計算
・データの表示

これらをひとつのシートで同時に行います。
そのため、データによっては1シートですべて完結してしまうので、とても手軽です。
しかし、管理するデータ数が多くなると、1シートでは無理が出てきます。

Accessでは、その役割を最初から分けて利用します。

・データを保管する場所
・条件で取り出す仕組み
・入力専用の画面
・データを表示するための画面

この「分けて考える」という点が、Accessの基本です。


Excelの限界

Excelが窮屈に感じるのは、次のような場面です。

・同じ情報を何度も入力しているとき
・新しい列や行を追加すると計算結果が壊れるとき
・管理者しか触れないファイルがあるとき

これらはスキル不足というより、Excelで管理する範疇を超えている状態です。
それでも多くの現場では、

「Excelしか使えない」
「Accessの存在すら知らない」
「得体のしれないアプリは触りたくない」

そんな理由で、無理にExcelを使い続けています。
その結果、Excelで作られているシステムが、誰にも直せないブラックボックスになってしまっているのです。
これでは、管理はかろうじてできても、整理はできない、という状態に陥ってしまうのです。


Accessを始める(気持ちを持つ)

改めて言葉にしますが、Accessは中級者向けです。

…中級者という言葉が少し曖昧な気がするので、ここでは、「中級者」を次のように定義します。

・何をしているかを説明できる。
・なぜそうなっているかを考えることができる。
・根性論でミスをカバーしない

この段階に進むためには、新しい関数や技だけが必要なのではありません。
考え方の切り替えが必要なのです。Accessを学んでいくと、ほぼ強制的に、次の内容を考えるようになります。

・このデータの意味は何か、どのように管理するのか
・データ同士はどのような関係にあるのか
・どのように保存するのが正しいのか

これらは、Excelを操作する上では曖昧なままでも進めてしまえる部分です。
しかし、残念ながら、Accessはそれを許してはくれません。

自分でどのように管理するのが良いのかを、細部まで定義していく。
どこまでを任せ、どこから制限をかけるのか。
このようなことを考えていくからこそ、Accessは中級者向けと表現されるのです。


本当にAccessは便利なのか?

ここまで、Accessの概念のようなことをお話してきましたが、正直に申し上げると、Accessは最先端の技術ではありません。

最新のWeb技術や、クラウド環境と比べてしまえば、古いと言われても仕方のないものです。

ただし、現実の業務では今でも、

・Accessで作られて管理ツール
・Access+Excelの組み合わせ
・小規模な業務システム

これらが何食わぬ顔で使われています。理由は単純。速く作れて、現場で完結できるから。
最も重要なのは、Accessを利用することそのものではなく、学び、使えるようになることで培われる考え方です。

・データを正規化する。
・管理と入力、保存を分ける。
・処理の流れを設計する

これらの考え方は、他のアプリや他の環境に移っても、そのまま通用できる考え方です。


Accessは目標ではない

誤解しないでいただきたいのは、目標は「Accessが使えるようになること」ではないという点です。
Accessはあくまで、次に進むための踏み台です。
Excelしか知らない状態から、データベース管理、SQL、業務システムに入るのはなかなか難しいもの。
脳への負担と、心の負担は計り知れません。

その間を埋める存在として、ぜひ活用してみてください。
Accessは丁度良い何度と現実性を持っています。その仕組みさえ分かってしまえば、他のものを理解する材料になってくれるでしょう。


まとめ:Excelの次は、ぜひAccessへ

Accessは全員に必要はツールではありません。ですが、次のように感じ始めた人には、意味のあるものです。

・Excelでの管理が楽ではなくなってきた
・作業ではなく仕組みを作りたい
・人のミスを出来る限り減らしたい

派手さはありません。出来るようになったからといって自慢できるわけでもない。それに、慣れるまで苦労するのも確かです。
ですが、中級者になるために必要な視点を確実に与えてくれる。それがAccessなのだと思います。

もし今、Excelに違和感を感じているのなら。それはスキルではなく、成長のサインなのかもしれません。
現状に満足するどころかストレスを抱えているのなら、その根本を、変えてみませんか。


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