パソコン教室に通う意味はある?「自分で勉強すればいい」と言われる時代に考えたいこと

2808エッセイアイキャッチ

「パソコン教室に通う意味ってあるの?」
この仕事をしていると、嫌と言うほど耳にする言葉です。

この世は非常に便利な時代。
本屋さんには参考書がずらりと並んでおり、数千円で情報を手に入れることができます。
それだけでなく、スマートフォンやタブレットがあれば、通信料さえ払えば情報は無料で手に入ります。
昨今は生成AIが台頭し、まるで人間と会話をしているかのように、学びを得ることもできますね。

こんなに便利な世の中なのだから、
「わざわざパソコン教室なんかに通わなくても自分で勉強すれば良いじゃない」
そう考える人がいるのも自然なことです。

その考え自体を否定するつもりはありません。
私も独学で知識を得る一般人のひとりですから。

しかし、そんな独学至上主義とは裏腹に、今もなお、パソコン教室は運営されています。
実際に、そこに通われる方もいらっしゃいますね。なぜなのでしょう?

今回はパソコン教室の中の人が、その理由について考えてみます。
先に結論の一端を申し上げるなら、そこにある価値はお金ではない別のものだ、というお話です。


パソコン教室は必要ないと言われ続ける理由

前述したとおり、昔に比べると学ぶための環境は大きく変わりました。

以前は、本を買うか、詳しい人に聞くか、教室へ通うしか方法がありませんでした。
しかし現在は、学習に利用できる情報が実に豊富です。
上手に探せば、高度な知識でさえ、ほとんど無料で手に入ります。参考書代や通信料はかかりますがね。

これだけの環境が揃っていると「教室に高い授業料を払って通い続ける必要はない」と考えるのも、納得がいくものです。
私も独学でスキルを身につけてきたひとり。何故パソコン教室に通わなかったのかという話は割愛しますが、
だからと言って、このエッセイで「独学よりも教室で学ぶ方が優れている」とお伝えしたいわけでもありません。
まずはこの点を断っておこうと思います。


独学の価値

独学でスキルを身につけた人間が思う独学のメリットとは、概ね次のようなものです。

・圧倒的に費用が掛からない

参考書代や通信料だけで学びが完結します。
私が現在学んでいるプログラミング資格の公式テキストは4,000円。
試験対策問題集は550円です。圧倒的にお金がかかりません。
通信料は5,000円くらいですから、勉強するのに10,000円もかかっていない、というのが実情です。

・好きな時間に学ぶことができる

私の勉強時間は、朝7時、または夜23時です。
パソコン教室の運営に支障が出ないように学ぶのですから、一般的ではない時間となるのは当然です。
勉強時間は日によって異なりますが、平均して45分。休日は2時間学びっぱなしということもあります。
誰にも邪魔をされない時間は、とても有意義なものです。

・調べる力が身につく

試行錯誤するのも独学の醍醐味。
人間は成功体験よりも失敗体験を強烈に記憶する場合があるため、それがどの程度の失敗であれ、次は同じ失敗をしないように行動します。
その積み重ねが、いつの間にか「できる自分」を作り上げるのです。

前述したとおり、教室へ通わなければ学べない時代ではなくなったことは、間違いありません。
しかし、光があれば陰もあるのが通説。もちろん、独学もメリットだけではないのです。

独学の極めて個人的なメリットを上げるとするならば、失敗しても誰も見ていない、ということでしょうか。
問題を間違えた、操作をミスした、苦手な分野がある、という事実を私しか知らないのは、私にとってはアドバンテージ。
人間は失敗する生き物ですが、失敗しているや泥臭く学んでいる姿は、他者に見せたくないのです。
私は教室では“先生”なのですから、こんなの朝飯前よ、と振舞いたいもの。
陰ではとんでもない失敗を何重も重ねていますが、そんな顔を見せないのがプロなのだと思っています。


独学の見えないデメリット

参考書は数千円で手に入り、YouTubeは無料。ChatGPTのような生成AIも気軽に利用できる。
一見すると経済的で、コストのない学習方法であることは間違いありません。

しかし、独学にも、私たちがあまり直視しないデメリットがあります。
それは、学び取るのに必要な「時間」が膨大にかかることにあります。

学ぶ順番を自分で考えなければならない

初心者の方ほど、「何から勉強すればよいのか分からない」という壁にぶつかり、早い段階で挫折しやすくなります。

・Wordを先に覚えるべきなのか。
・仕事で使うからExcelなのか。
・クラウドやアカウントの仕組みがよく分からないから、まずはそこから学ぶべきなのか。

独学なら、その順番を決めることも自分の役目です。
もっとも、学ぶ順番を決めても、学ぶための情報をどこから手に入れるのかも自分で検討する必要があります。
情報源は膨大にありますから、検討するだけでも疲れてしまうのは事実です。

正しい情報を探す時間が必要

確かに、検索すれば答えは見つかります。
しかしその検索結果には、正しい答えだけが並んでいるわけではありません。
もっともらしく見えても情報が古いもの、誤った情報、自分には高度すぎる解説、関連しているだけで答えにはたどり着けない記事なども紛れています。

答えを示している記事や動画が、自分に合うものかどうかも分かりません。
その中から、自分に必要な情報だけを探し出すことも、独学に必要な大切な時間です。
探す場所は本屋さんだけではなく、さまざまなプラットホームから見つける必要があります。

エラーの原因を調べる時間も大切な勉強

パソコンで困ったとき。
エラーメッセージが表示されたとき。
うっかり重要なプログラムを消してしまったとき。

そのような場合は、検索して、いくつもの記事を読み、ひとつずつ試しては、試行錯誤を繰り返していく。これも立派な独学です。
ですが、数分で解決できることに数時間かかることも珍しくありません。
私は以前、重要なプログラムを不要だと思って消してしまったおかげで、インターネットの海を3日間さまよった経験があります。
今となっては笑い話ですが、当時は肝が冷えました。


大人が一番足りないものは時間である

「自分で時間を取って勉強すればいい」
もちろんその通りです。しかし、日々の生活を振り返ってみてください。多くの大人には、自由に使える時間がほとんどないということを。

仕事、家事、育児、介護。それだけならまだしも、自分のため、家族のため、人のために時間を割く人もいらっしゃいますね。
ようやく1日が終わってひと息ついたころには、すでに就寝時間間近。そんな中で「今日はExcelをやろう」「今日はクラウドを勉強しよう」自身を鼓舞して、2時間学べますか?勉強する気持ちがあっても、勉強する時間を確保するのが難しい。それが悲しいかな、大人という存在です。

学びのために、睡眠時間を削れますか?この学びが100%賃金に変わる確証もないのに、眠気眼をこすりながら学び続けられますか?

それができないのが、悲しいかな、大人なのです。

もちろん、年齢だけで「大人」を区切ることはできません。
ここでいう大人とは、仕事や家族、生活にまつわる多くの責任を引き受けながら暮らしている人のことです。
年齢にかかわらず、責任を背負って生活する人にとって、自由に使える時間は決して多くありません。


パソコン教室が提供しているもの

さて、ここで視点を変えてお話ししますが、私たちは日常生活の中で、自分でもできるようなことにお金を払って生活していますね。

コンビニで商品を買うよりもスーパーで買った方が安い。
タクシーを使うよりも徒歩や自転車で移動すれば安上がり。
家事代行も、自分で掃除をすれば費用は掛かりません。

それでも利用しているのは、なぜですか?
そうです、時間を節約できるからです。

スーパーの営業時間に間に合わないからコンビニを利用する。
目的地に早く着きたいからタクシーを利用する。
家事をする時間を他のことに使える。
そこに、私たちは価値を見出しています。

パソコン教室も、同じです。

時間を買う

参考書を吟味して購入し、読む時間。動画を探す時間。エラーの原因を調べ、解決する時間。その時間を短縮することも、教室の役割です。

技術を買う

必要なことを、必要な順番で学ぶ。遠回りに見えても、実は躓きやすいポイントをひとつずつ解決することで間違わずに操作できるようになる。それもひとつの価値です。

安心を買う

独学は自由です。しかし、その自由の責任は、独学を選んだ自分自身が引き受けることになります。間違えた原因を調べる時間。上手くいかなくても自分で解決する時間。途中で中断しても自分で立て直す時間。その膨大な時間的コストを引き受ける。それが独学です。

教室は独学に比べて費用が掛かりますが、困ったときに相談できます。分からない理由を言語化し、操作の手順を解説してもらえます。どんなに小さなことでも、気軽に聞くことができます。ひとりで抱え込まなくても良いという安心感こそ、教室の大きな価値だと思っています。


パソコン教室がなくならない理由

もしも、パソコン教室が知識だけを売っていたのなら。今ごろ、店舗はなくなっていたことでしょう。

ですが実際には全国に多くの教室があり、新しく学び始めている方もいらっしゃいます。
私もこうして、教室のインストラクターとしての業務を行っているのです。

それはひとえに、知識だけではなく、時間、技術、そして安心感に価値を見いだしてくださる方がいらっしゃるからこそ、パソコン教室は存在し続けているのだと思うのです。


どちらを選ぶかは人それぞれです

この記事を通して、皆さんに「パソコン教室に通いなさいよ」と押し売りするつもりは、もちろんありません。

私のように、じっくり時間をかけて学ぶことが好きな方もいらっしゃいます。また私のように、誰かに聞くよりも自分で時間をかけて調べたほうが心理的コストが低くて安全だ、と思っている方もいるでしょう。

一方で、出来るだけ早く身につけたい方や、何時間も悩むよりもすぐに聞きたい方、ひとりでは不安だから相談できる環境で学びたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。

どちらが正しいという話ではありませんので、自分に合った学び方を選ぶのが、あなたにとっての正解だと思います。


最後に

私の父は「パソコン教室に通うのは費用がもったいない」「Wordから学ぶよりExcelで全部のデータを作った方がいい」という、昔ながらの自己流を大切にする人物です。
そんな父は、仕事を通して自己流で培ったパソコンスキルで、今でも何時間もかけて書類を作っています。

地域交流会の文書も、全てExcelで仕上げていました。どのくらいで仕上げたの?と聞いたところ、笑顔で「3時間!」と答えてくれました。私がWordで作れば30分もかからないのに。

何に価値を感じ、何を選び取るかはあなた次第です。極論を申し上げれば、パソコン以外でも、独学でもなんでもできる環境が整っています。DIYもそうですよね。だからこそ、私たちパソコン教室が提供する価値も変わっています。

私たちが提供しているのは、パソコンの知識だけではありません。

限られた時間を有効に使うこと。
遠回りを減らし、効率良く学ぶこと。
そして、困った時に相談できる安心感。

知識だけなら、本でも学べます。動画でも充分です。生成AIに聞くのも良いでしょう。
ですが、一人で悩み続けなくても良いという価値は、人と人とが向き合う教室だからこそ提供できるものだと、私たちは信じています。

学び方に、誰にでも共通する正解はありません。
費用を抑えることを優先するのか。時間を大切にするのか。自分で試行錯誤する経験を選ぶのか。困ったときに相談できる安心感を選ぶのか。
何に価値を感じるかによって、選ぶ学び方は変わります。
学びの過程は、誰かに決めてもらうものではありません。自分にとって大切な時間と安心を、どのように守りたいか。その答えの中にあるものなのだと思います。

<エッセイ>


パソコン教室への通学を検討されている方へ

パソコン&カルチャー カムカムでは、パソコンを初めて利用する方や、キャリアアップのための資格取得を目指す方まで、あなたの目的に合わせた講座をご案内しております。

パソコンを通じて、あなたの生活を豊かで便利なものにしたい。
それが、私たちの願いです。

「勉強してみようかな」そう思った時が、始め時です。
ぜひお近くの教室へご相談ください。

お問合せ、資料請求も承っております。こちらからお申込みください。

問合せ、資料請求ページへのリンク用バナーです。

教室のご案内

各校の所在地や教室の詳細はこちらからご確認ください。

延岡校用リンクバナーです。

ゆめタウン中津校用リンクバナーです。

公式SNSのご案内

教室に関するご案内や、各種イベント情報、
パソコンスマホお役立ち情報などを随時更新しております。
皆さまのフォローをお待ちしております。
こちらからご確認ください。

延岡校公式SNS

[Instagram📷]:延岡校公式Instagram(@ccnobeoka) 
[X(旧Twitter)🐧]:延岡校公式X(@ccnobeoka)

中津校公式SNS
[Instagram📷]:ゆめタウン中津校公式Instagram(@ccnakatsu)
[X(旧Twitter)🐧]:ゆめタウン中津校公式X(@cc_nakatsu)