
パソコンで長時間作業をしていると、
「手首が痛い」
「肩や腕が疲れる」
「マウス操作がつらい」
こんな風に感じたことはありませんか?
実は私自身、以前は普通のマウスを長時間使うのがとても苦手。手首への慢性的な負担から、3日に1回湿布を貼るような生活を経験しています。
そんな私が、ほんの出来心で使い始めたのがトラックボールマウスです。
気が付けば約10年。現在は3台目を愛用し、仕事用と自宅用の2台を使い分けています。
この記事では、スペック表だけでは分からない「10年間使い続けたからこそ分かったこと」を、パソコン講師の視点からご紹介します。
すべての方におすすめできるわけではありませんが、メリットだけでなく、デメリットも含めて、10年間使って感じたことを正直にお伝えします。ご購入を検討されている方は、ぜひご覧ください。
トラックボールマウスとは?
トラックボールマウスは、本体を机の上で動かすのではなく、指でボールを転がしてカーソルを操作するマウスです。
一般的なマウスは、
- マウス本体を動かす
- 手首や腕も一緒に動く
という操作を行うのに比べ、トラックボールマウスは、
- 本体はその場に固定
- ボールだけを回してカーソルを動かす
という操作を行います。
見た目は少し変わっていますが、使い方そのものは決して難しいものではありません。
私がトラックボールマウスを使い始めた理由
使い始めたきっかけは、本当に「ほんの出来心」でした。
「ちょっと使ってみようかな。」
そんな軽い気持ちで購入したのですが、結果として10年愛用する相棒になりました。
気付けば、年間約360日、1日およそ14時間。授業開発、ブログ作成、動画編集を始めとした、手首に高負担を強いる業務を続けるための相棒になっています。
私が長年愛用しているのは、Logicoolのトラックボールマウス「ERGO M575」です。(画像のシリーズの黒を愛用しています。)
ボタンが少なく、機能の設定もほとんど行わなくて良い優れものです。
操作に慣れるまでどのくらい?
トラックボールマウスに興味がある方が、一番気になるのはここではないでしょうか。
私の場合は1週間程度で慣れました。
とはいえ、最初は体が戸惑うのです。
普通のマウスの感覚が残っていますから、無意識にマウス本体を動かそうとしてしまいます。
トラックボールマウスの側面は、滑り止めが付いていることが多いので、無理に動かそうとしても言う事を効きません。
「あ、そうだった。ボールを回すんだった。」
このやり取りを何度も繰り返しました。
今となっては笑い話ですが、初めて使う方なら同じ経験をするかもしれません。
手首への負担はどう変わった?
もちろん、医療的な効果をお伝えするものではありません。
あくまでも私個人の体験ですが、トラックボールマウスへ変えてから、手首への負担は大きく減ったと感じています。
少なくとも、湿布を貼らなくなりました。これは良い傾向です。
カーソルを動かすたびに手首や腕も動かす普通のマウスに比べて、トラックボールマウスは、対応した指でボールを転がすため、腕全体を動かす機会が大幅に減るのです。
私の場合、この違いが非常に大きかったようでした。
ボールを転がす指は疲れないの?
これもよく聞かれる質問ですが、率直な感想を言うならば、ほとんど疲れません。
年間を通して毎日のように使っていますが、親指だけが疲れる、と言うこともありません。
もちろん個人差はありますが、「ボールを転がすから疲れるのでは?」という心配については、私自身は感じたことがありませんでした。
普通のマウスとの違い
| 普通のマウス | トラックボール |
|---|---|
| 本体を動かす | ボールを動かす |
| 広いスペースが必要 | 狭い机でも使える |
| 腕全体を使う | 指中心で操作 |
| 持ち上げることがある | 持ち上げない |
どちらが優れているというよりも、それぞれに向いている用途があります。
私は細かなカーソル操作や長時間作業が多いため、トラックボールマウスの方が合っていました。
Logicool ERGO M575を選び続けている理由
私は現在3台目となるLogicool ERGO M575を使用しています。
このモデルを使い続けている理由は、必要最低限のボタン構成で初心者にも扱いやすく、価格と性能のバランスが良いためです。
高機能モデルもありますが、「初めてトラックボールマウスを使う」という方には、このくらいシンプルなモデルの方が扱いやすいと感じています。
とはいえ、さまざまなメーカーがトラックボールマウスを販売しているので、一度他の製品もお試しいただくと良いでしょう。
実際に使って感じたメリット
ここまで、トラックボールマウスのレビューのようなものを綴ってきましたが、「使ってみようかな」と思っていただけたなら嬉しい限りです。
しかし、トラックボールマウスは人を選ぶ代物です。10年愛用しているユーザーからみた、メリット、デメリットもご確認いただき、ご検討ください。
既にメリットはお話しているので、ここでは要点のみに留めます。
メリット1:手首や腕への負担が少ない
メリット2: デスクが狭くても使える
メリット3: 細かな操作がしやすい
動画編集やデザイン作業では、細かい位置合わせをする場面が多くあります。
親指で少しずつカーソルを動かせるので、私は非常に操作しやすいと感じています。
メリット4:作業に集中しやすい
マウスを何度も持ち上げたり、位置を戻したりする動作がありません。
一つひとつは小さな違いですが、一日何千回と繰り返す操作だからこそ、積み重なると大きな差になります。
デメリット1:本体が大きい

私が使っているLogicool ERGO M575は、一般的なマウスよりひとまわり大きいのも特長です。
そのため、スリムタイプのノートパソコンケースには入らないことがあります。
※写真は、教室にある普通のマウスと、小物と比較したトラックボールマウスのサイズ目安です。
デメリット2:新品は少し滑りが悪い
これは10年愛用する中で買い替えの際に感じることです。
当たり前ですが未使用なので、新品はボールの滑りが重く感じることがあります。
使い込んでいくと徐々に滑らかになるので、この点は安心してください。
※理由は推測の域を超えませんが、表面がなじむことや、わずかな皮脂などの影響もあるのかもしれません。
メーカーの仕様説明ではなく、長年使ってきた私自身の感想です。
デメリット3:ボタンが反応しにくいことがある
私の場合は長年使用しているうちに、「戻る」「進む」ボタンの反応が少し鈍くなることがありました。
毎日長時間使用しているため一般的な利用環境とは異なりますが、消耗品である以上、ある程度の経年劣化は考えておくとよいでしょう。
掃除・メンテナンスは簡単?
トラックボールマウスは、ボール部分にほこりが付着すると動きが重くなることがあります。
ERGO M575はボールを取り外せるため、定期的に掃除するだけで滑らかさが戻ることも少なくありません。
私も月に1回、ボールと内部を軽く掃除しています。
購入前におすすめしたいこと

購入をご検討の際は、ぜひ家電量販店へ出向き、実機を触ってみてください。
トラックボールは、人によって「合う・合わない」がはっきり分かれる製品です。
レビューだけで判断するのではなく、自分の手に合うかどうかを確かめると良いでしょう。
こんな方には特におすすめ
トラックボールマウスは、次のような方には一度試していただきたい周辺機器です。
・WordやExcelを仕事で使う方
・PowerPointやCanvaで資料を作る方
・動画編集をする方
・デスクが狭い方
・長時間のデスクワークで手首を痛めたことがある方
(特に私の様に、マウスを手首で動かす癖をお持ちの方)
あまりおすすめしない方
・持ち運びを重視する方
・普通のマウスに特に不満がない方
このような方には、一般的なマウスでも充分であることが多いでしょう。しかし好みなので、一度使ってみると良いかもしれません。
まとめ|「合う人には手放せない道具」
いかがでしたか?
製品により形もデザインも異なる「トラックボールマウス」
慣れるまでには少し時間がかかりますし、大きさや価格など、人によって気になる点もあります。
それでも、もし長時間パソコンを使う生活を送っているのであれば、一度試してみる価値は十分にあると思います。
パソコン本体の性能に目が向きがちですが、毎日触れるマウスも、作業の快適さを大きく左右する大切な周辺機器です。
「最近、マウス操作で手首が疲れるな……。」
そんな方は、一度トラックボールマウスを試してみてはいかがでしょうか。あなたにとっても、「もっと早く使えばよかった」と思える相棒になるかもしれません。
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