それでも僕は遊びたい~オンライン通信の光と闇~

はじめに

私はゲームが好きです。
誰かに自慢できるほどプレイが上手いわけではありません。ゲームのためなら人生を捧げられるというほどの情熱を向けているわけでもありません。暇な時や気分が乗っている時にマイペースにプレイする、いわゆるエンジョイ勢というやつです。
とはいえ、話題になったタイトルには惹かれますし、新ハードが登場すれば財布の紐は緩みます。最近は子どものころに流行していたゲームタイトルのリメイク版が続々登場しており、懐は寒くなる一方ですが心は満たされています。

 

 

孤独なソロプレイ

ある日、私はとても大きな問題に直面しました。
複数人の対戦や協力プレイがメインのゲームとなると、一緒に遊んでくれる人が近くに一人もいないのです。

かつて共にゲーム機を並べて遊んでいた友人の多くは地元を離れ、それぞれ別の人生を歩んでいます。学生のころのように、誰かの家に集まって徹夜でゲーム、みたいなことはできません。
それでも社会人になりたてのころは、ZOOMなどで会話しながらゲームをすることもありました。しかし、今となってはそれぞれ家庭もあり、子どものころのように遊ぶ時間を作るのは非常に困難です。

一人で遊ぶゲームも勿論楽しいのですが、せっかくなら大人数でワイワイしながら遊びたい。何も考えずに通信プレイ推奨のタイトルなども購入してしまっているので、なおさらです。

そんな心の隙間を埋めるため手を出したのが、オンライン通信です。インターネット回線さえあれば、世界中のユーザーとリアルタイムで遊ぶことができます。海外には時差があるため、深夜に起動しても誰かしらと遊べます。ひとりぼっちだった私の強い味方でした。

 

 

敗北続きの日々

ただし、ここにも一つ大きな欠点がありました。
純粋に私のプレイがド下手くそだということです。

対戦プレイでは相手に一発決めるまでに十発は喰らいます。当然負けます。挙句煽られます。
協力プレイでは他のプレイヤーが強すぎて何もできません。リザルト画面で一人だけしょぼすぎる貢献度を叩き出してしまい、情けなくて泣きそうでした。

よく知っている友人相手ならともかく、画面の向こうにいるのは顔も名前も知らない誰かです。迷惑をかけてしまうのが忍びなくて、協力プレイには一切手を出さなくなりました。
対戦プレイでは、乱闘、レース、シューティング、コマンドバトル、FPS、推理、色んな畑に手を出しては手酷くボコボコにされました。

どんなにゲームが好きでも、負け続きだと面白くないわけで。鬱憤が溜まってくると、普段あまりゲームをしない両親や兄弟を相手に無双してストレスを解消しようとしました。しかし手加減などしていないはずなのに、初心者の親に普通に負けたこともありました。この時ばかりは涙を堪えるのに必死でした。

 

 

傷口に追い打ち

勝負に敗北し心が折れかけている時に、追い打ちをかけるような出来事もありました。

一部のゲームには通信相手と文字や言葉で会話することができる機能があります。遊んでいる相手と会話を楽しむことができる素晴らしい機能ですが、悪い形で利用するユーザーもいます。暴言を吐いたり、個人情報を書き込んだり。
実際に私も一度だけそういった場面に遭遇したことがあります。対面ではそうそう耳にする機会のない激しい罵詈雑言の応酬に、恐怖や驚きを通り越して笑ってしまうほどでした。
ひとしきり笑って、ゲームを終えて、ふて寝しました。

 

 

インターネットの匿名性

画面の向こうにいる、顔も名前も知らない相手に、どうしてそこまで剥き出しの感情をぶつけられるのだろうと不思議に思ったことがあります。もしかすると、何も知らない行きずりの相手だからこそ、好き勝手な言葉が出てしまうのかもしれません。

ゲームでは、ユーザーはキャラクターを通して交流します。そのため、キャラクターがユーザーの隠れ蓑となっているのではないでしょうか。
実際、私が罵声を浴びせられた時も、怒りの矛先は相手が使用していたキャラクターにも向いていました。しばらくの間はそのキャラクターを見るだけで不快な気持ちになってしまうくらいには、苦手意識が芽生えていたのです。

オンライン通信などのインターネット上での交流は匿名性が高いため、自分の発言や行動に対する責任感が薄れやすいのかもしれません。面と向かっては言いにくいことでも、キャラクターの姿を纏えばつい口をついて出てしまうこともあるでしょう。

 

 

人の意識とインターネット

これは、ゲームに限った話ではありません。SNSなどでも似たようなことは起きていて、実際にインターネット上での誹謗中傷が大きな問題になったこともありました。

とはいえ、インターネットは決して悪ではありません。
ゲームを通じてかけがえのない友情を築くこともあります。SNS上で出会った相手が一生涯のパートナーになることもあります。お互いの顔が見えないからこそ余計な気を遣わずにリラックスして過ごせる関係もあります。
結局はそれを利用する私たち人間の意識次第なのです。

 

 

終わりに

通常のゲームでは、ゲームのキャラクターとのみ対話をします。彼らの思考や言動はすべてプログラムに依存しているため、プレイヤーの言葉に傷つくフリはしても、本当に傷ついているわけではありません。
しかしオンライン通信中は、ゲームのキャラクターの背後には一人の人間がいるのです。そのことを忘れてしまっては、せっかくの楽しいゲームが台無しになります。

たとえ連敗続きでも、たとえ初心者にすら勝てなくても、楽しくゲームで遊びたい。画面の向こうにいる顔も名前も知らない誰かと笑い合える時間にしたい。
そんな思いを抱きながら、私は今日もコントローラーを握るのです。

<エッセイ>


教室の詳細はこちらからご確認ください。延岡校用リンクバナーです。

〒882-0803
宮崎県延岡市大貫町2丁目1247‐1 1F奥
TEL:0982-29-3011

延岡校公式SNS
[Instagram📷]:延岡校公式Instagram(@ccnobeoka) 
[X(旧Twitter)🐧]:延岡校公式X(@ccnobeoka)


教室の詳細はこちらからご確認ください。ゆめタウン中津校用リンクバナーです。

〒871-0065
大分県中津市蛭子町3-99 ゆめタウン中津1F
TEL:0979-26-0850

中津校公式SNS

[Instagram📷]:ゆめタウン中津校公式Instagram(@ccnakatsu)
[X(旧Twitter)🐧]:ゆめタウン中津校公式X(@cc_nakatsu)